2004年3月2日火曜日

悟りの分析―仏教とユング心理学の接点


秋山 さと子氏の1991年の著書である。




何故、本書がビジネス書なのか?

それは、某所で受講した研修にて、
「新しい自己への出発 マネージメントのためのTA」
をテキストとした講義の最後のセッションで、講師の方から、ユングと仏教の関連性に関する話があり、それを契機に本書を手に取ったからである。



本書によると、確かにユングと仏教には似通った思想があるようだ。
実際に、ユングは東洋思想の影響を受けているようである。



仏教の「主体」と「客体」の考え方も、「物事が相対的に存在している」と言う点で、TAに通じることは何となく理解できた。

「シュレディンガーの猫」と「諸行無常」の類似性も言われてみればよくわかる。

��しかし、あの説明はなかったよな。



さて、本書の内容に関してコメントする。

面白いのは上記の話が書いてある1章と3章ぐらいで、後はどこで何を書いて何を訴えたいのかが良くわからない。

特に後半は、精神科学の歴史概要なのか、著者の学習の歴史なのか、概要ばかりをつらつらと書き並べてあり、得るものが少ない気がする。

もう少し、書くことを整理して欲しかった。

��というと、本書で書かれているところの合理主義に走りすぎていると

��言われてしまうかもしれないが。



まぁ、部分的ではあるがそれなりに得るものがあると思う。



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