2004年3月15日月曜日

「知」のネットワーク―時代を変える7つのキーワード


大前研一氏の1998年の著書である。

最近、「人の繋がり」に関する本を探しているのだが、「人=知」「繋がり=ネットワーク」という、そのものズバリの本なので手に取った。




そんなに売れている様子はないので、つまらない本かと思ったが、どうしてどうして、結構良い言葉がちりばめられていた。

各界の方との議論・対談をベースに、著者が思うところを書き加えてまとめたもののようである。

例によって、気に入った文を引用してみよう(^^;



■柳生博さんとの対談をベースに

『まさに、経済軸が時間軸を寸断してきたために、それが人間の知恵の継続性をも奪ってきたのである。』

『時間軸を考えると言うことは、知恵の継続性をどう維持するかと言うことでもあるのだ。』

組織のなかでも、継続・発展させるのは大変である。

「守・破・離」を早く実践して欲しい。



■鈴木敏恵さん、村井純さんとの対談をベースに

『子供たちは”現代に生きている”ことに敏感であり、社会がどういう方向にいくかを良く知っている。』

『では、大人は何をしてやればいいのかというと、たくさんの選択肢を子供たちに与えられるような自由な環境を作ってやればよい。』

実践させるためには、「場」も必要と言うことか。



■田原総一朗さんとの対談をベースに

『近江商人の家では、「運」「鈍」「根」と言うことばが成功の秘訣として言い伝えられていた。』

『どういうことかと言うと、失敗というのは世の中にない。...そのチャレンジを諦めたとき、初めて失敗と言う。』

『これが「絶対失敗しない方法」。』

��私の友人にも、勝つまで麻雀をやめない奴がいた。

��その体力には恐るべきものがあった(^^;



■残間里江子さんとの対談をベースに

『ネットワーク型組織の特徴は、ピラミッド型ではなく、あくまでフラット(平ら)なところにある。』

『残間さんと話して、感心したことがいくつかある。その一つは、彼女の仕事に対する姿勢である。残間さんは、仕事をしてきたことで蓄積されたノウハウは全て公開するのだと言う。』

『「ノウハウを自分のなかだけに溜めていたら、それで終わりになる。...なるべく早く手放して...自分の蓄積を空っぽに...しかたなく新しい情報やノウハウを入れなくてはなりませんから、一生懸命努力する。それが力となり、競争力になるんです。」』

うーむ、これよ。



■エピローグから

『十分な検討がなされていないようなものについては、親切なアドバイスをしてくれる人が必要になってくる。つまり”「知」のネットワーク”が必要になってくるのである。』

『人の話を聞き、単に内容を理解するだけでなく、それは自分にとってどういう意味合いを持つことなのか、今の世の中を見るためにはどんなふうにそれを解釈したらいいのか、といったことについて「考える癖」をつけることが必要だ。』

これ、私も心がけるんだけど、聞きながら考えるので、非常に疲れるんですよね。

たまに心の糸が切れて、「なに言ってたんだっけ?」状態になることが(^^;



他にも感じる言葉が並んでいます。





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