そのとおり。
「システム」という言葉で、業務を支えるべきコンピュータとプログラム群を一括りにしてはいけない。
「システム」全体を家に例えて考えてみよう。
壁紙の模様や色は確かに気になるだろう。タイルひとつの雰囲気にもこだわりが必要かもしれない。
でも、その前にどういう家にするのかという全体像と部屋割りをどうするのかというところが大事である。
壁紙もカーテンもタイルも後でなんとかなる。住んだままでも変えられる。
でも、全体像や部屋割りは簡単には変えられない。
その全体像や部屋割りをどうすべきかがEAでの考え方であったりするのかと。
個別のプログラムの細かいところを顧客に指摘してもらうべきではなく、顧客もそういうところばかり口を出すべきでない。全体とのバランスが大事だと思う。
��開発の段階によっては、そういう細かい詰めが必要な時点もあるのだけれど、
��最初から最後まで重箱の隅をつついている人がいるのも良くある話。
ひところよりEA(Enterprise Architecture)という言葉を聞かず、
SOAだのESBだので繋いで行けばなんとかなる...という雰囲気のIT宣伝業界であるが
そうは問屋が卸さないでしょう。
「システム」に物理的な形はなくても、業務には物理的な形が付きまとう。
また、たとえ物理的な形がなくとも、「システム」全体の見取図が無いところに
細かなプログラミングテクニックやフレームワークばかりで持ち込んでも良いものは出来ない。
��そういうものが不要というわけではありません。
��腕利きの内装屋さんや左官さんは必要です。
��ただ、設計書無くして、職人ばかり居ても、家は建たないと言いたいだけです。
新聞記事はこのあたりまで突っ込んで書いてはいないけど、感じることが出来た。
一般紙にこういう記事が出ているということは、大規模「システム」を必要としている顧客側も提供側も勉強が必要だと思う。
まとまりないけど、自戒ということで。