孫子好きの私としては、「孫子を超えた」と言われれば読まざるを得ない(^^;
私は全く知らなかったが、山鹿素行は江戸初期の赤穂藩の兵法学者である。
赤穂浪士も山鹿兵法を知っていたのではないかと著者は述べている。
江戸初期と言うこともあり、戦国時代から江戸初期にかけての戦いを孫子の兵法に当てはめて解説していたりするが、中国の古史戦闘も取り上げている。
「孫子を超えた」と言うほどのものはあまり感じなかったが、個別の戦いに当てはめてあり、臨場感を持って兵法を味わうことが出来る。
「智将は敵に食む」のところで、ビジネスに関するコメントがあり、日頃感じていることとマッチしたので(^^;、引用する。
『進出したばかりの市場で、独立採算ですべてをまかなえという指令は、部下の志気を失わせるばかりでなく、市場関係者の信頼を勝ち取ることが出来ないと言う結果になる。』
上記の話は、もともと兵站に関しての話である。
しかし、競争激化により、今までの自分の市場では儲けが少なくなり、多角化を考える経営者が「新規ビジネス!」と旗を立て、待ちきれずに「いつ花が咲くのだ?」と叫ぶことが多い。
しかし叫ぶ前に、「きちんと補給線を整えるべし」と著者も孫子も山鹿氏も言っているわけである。
��私も言いたい(^^;
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