2004年6月1日火曜日

五月雨も

      五
    昨 月
  梅 日 雨
  雨 ま も
  知 で
  ら と
店 ず は


[解説]
日々の雑事に追いまくられ、五月病になる間もなく五月が過ぎてしまったことに
愕然としつつ、きちんと書き表すことをためらう作者の苦悩と哀愁が現れている。
「梅雨」と「露」を掛けているところに若干の余裕が感じられる気がするが
これはそう取るべきではない。
これからさらに降り注ぐであろう幾多の難題に対する恐怖と
何とか切り抜けようとする意志の葛藤をも表した秀句。

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