2004年12月19日日曜日

ナンバーワン企業の法則―勝者が選んだポジショニング



原題は "The discipine of market leaders"「マーケットリーダの価値基準」である。
本書の「訳者あとがき」にあるが、原著の表紙には、
CHOOSE YOUR CUSTOMERS, NARROW YOUR FOCUS, DOMINATE YOUR MARKET
と書いているらしい。
��選択と集中そのものですね。

著者は経営コンサル会社のコンサルタントである。
全12章からなっている。



第1章~第2章は、序章的で
「漫然とした経営や戦略では生きていけない。ルールは変わっている。」
と言うことを示している。
第3章で
「勝者は何らかの選択をしている。」と言い。その選択を、
・オペレーショナル・エクセレンス:業務運営・運用で群を抜く
・製品リーダ:製品の性能・機能で群を抜く
・カスタマー・インティマシー:顧客密着度で群を抜く
の3つだと分類・提起している。
��上記コロン(:)以降は、私の勝手な解釈であり、本書にそう書いているわけではない。
以下、第4章~第9章までは、
・第4章、第5章:オペレーショナルエクセレンス戦略の説明と
        ケーススタディとしてのAT&T・ユニバーサルカード
・第6章、第7章:製品リーダ戦略の説明と
        ケーススタディとしてのインテル・コーポレーション
・第8章、第9章:カスタマーインティマシー戦略の説明と
        ケーススタディとしてのエアボーン・エクスプレス
と言うように、解説とケーススタディのペアで説明している。
以降は、
・第10章 みずからの価値基準の課題を設定する:ゴール設定
・第11章 顧客崇拝を創造する:ゴールと価値の共通認識化
・第12章 リードを保つ:改善を継続する
と言う流れである。
例によって、Post Itで「これは!」と思ったところにしおりを付けながら読んだけど
かなりの数になった。
この本に書いてあることを体系的に整理して、チェックリストでも作ると、
提案時にも役に立ちそうである。
文庫本だし、読んで損はないと思う。
ただし、私は、あれこれ思考が駆けめぐり、読み終わるまでに時間はかかった(^^;

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