2004年8月18日水曜日

やさしい経営学 日経ビジネス人文庫



これは「儲けもん」だと思います。
680円で著名な学者や良書を書いている方の凝縮された経営関連・組織関連の論文が一気に読めます。

��著名だからありがたいのではなく、
��評価されるべき事を書いている・言っているから
��著名な学者の方々だと思います。

例えば、私の読んだ本を書かれた方で心に残っている方を挙げると、
沼上幹教授とか、高橋伸夫教授がいます。
また、経営者で言えばキヤノンの御手洗富士夫社長と日本アイ・ビー・エムの大歳卓麻社長も書かれています。

本書で私が感じたのは、
・キヤノンが単なる米国の後追いではなく、もっと別の観点でキャッシュフロー経営に乗り出したのかという理由/御手洗氏
・過度な顧客主義によるイノベーションの阻害の発生/青島矢一教授
・変化し続ける・させ続けるIBMの組織形態/大歳氏
・官僚制は創造の母でもある/沼上教授
・マトリクス型組織では、問題が解決するのではなく表面化するのみ/沼上教授
・応用的知識(KnowHow)だけでなく、なぜうまくいくかの論理的知識(KnowWhy)も必要/加護野忠夫教授
・文化を継承している企業では一見些細なことにも人々が全力で取り組んでいる/加護野教授
・DマクレガーのX-Y理論とリーダシップと仕事の楽しみ(モチベーション)の関係/金井壽宏教授
・日本型年功賃金と終身雇用による社内同期競争の仕掛けと長期安定成長/高橋教授
・Vision,Strategy,Execution,TacticsのVSET4段階毎の発想の方向と時間的視野の違い/土屋守章教授
等です。

��実は、本書を読みながら「お!」と思ったところに
��付箋を貼りながら読んだのですが、
��書ききれないほどいっぱい付箋を貼り付けています(^^;

やさしい経営学と言うよりも、本の帯に書いてあるように、『「戦略論」と「組織論」を柱に学問と経営の実践を結ぶ本』ですね。


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