2005年8月3日水曜日

いわゆるナレッジマネジメントシステムという名の文書検索システムの壁

議論していて思ったこと。

「文書検索システムはRDBMSの中の重要な数値データを含むものは検索できない。
 でも、それが出来ないと、充分ではない」

確かに、ユーザ視点だと、文書データであろうがRDBMS内のデータであろうが
どちらも検索できて当然だ。

「システム上の仕掛けが違う」というシステム屋の理屈も、
それはシステム屋がそのようにした(そのようなシステム上の仕掛けを採用した・開発した)のがおかしいのである。

今思えばナレッジマネジメントだった(その2)の最後に書いているように、単にファイルフォーマットとそのデータ形式の話にとどまらず、それを支えるAplication ArchitectureとData Architectureの両方に関しても、ユーザの素朴な要望に答えられないのが今の情報システムなのかも。


最後にユーザ視点で言われた一言が心に残った。
��一部、意訳あり。
「昔は、紙という共通フォーマット上に文書も数値もグラフも図も書かれており、
 紙さえ見つければ(検索できれば)、あらゆるデータが参照できたのに。」
確かに、数値データを蓄えて、いろんな演算を行う上では、現在のRDBMSは最適化されたものだろう。
しかし、「人が見たいものを俯瞰的に見たい」ということをスタートラインにすると、RDBMSは個別最適の特殊なファイルシステムとアプリケーションと考えられなくもない。

3 件のコメント:

  1. おごちゃん2005年8月3日 14:18

    Osekiは文書検索システムにして、RDBMSなんだがな。

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  2. > Osekiは文書検索システムにして、RDBMSなんだがな。
    そうなんですか。不勉強で知りませんでした。
    ちなみに、もとの記述は、
    ある「ナレッジマネジメントシステム」の壁(限界)をもとに、
    いわゆる「文書検索システム」の機能の限界を言いたかったことと、
    単にRDBMSの中が検索できても、そのRDBMSのスキーマがわからないと、
    単にテーブル内で検索出来ても意味がないので、もう一工夫必要である
    ということを言いたかった訳です。

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  3. 継続運用しそうなシステム間のインターフェースに柔軟性をもたせるため、インターフェースのスキーマをいかに知るかというところも作りこみすることがあります。この場合どうしてもスキーマ自体について定義した情報(メタ情報?)が必要になります。この定義によってスキーマを知ることが可能になります。
    排他的なシステム間のインターフェースならこの作業もたいしたこと無いかも知れませんが、人間相手のインターフェースであるならスキーマを定義するところで一般化に一苦労。それを広くしらしめる手段で一苦労しそうです。

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