うちの子供がまだ小さい頃、PCのマザーボードを見ながら
「街を上から見ているみたい」「これがビルでこれが高速道路。こっちは橋」
などと言ったことがある。私も言い得て妙だなと思った。
PC Watchの『ようやく登場した新Pentium 4「Prescott」【解説編】』にあるPentium4のダイ写真を見て、私も色々思うことがあったので、独り言として書いておこう(^^;
まずはその写真
非常に美しい。
もう10年ほど前、私も規模は全く及ばないもののASICの論理設計をしたことがある。
チップ限界ぎりぎりまでゲートを使ってしまい、実装設計(ブロック・ゲートの配置やアルミ配線の引き回し)屋さんと、あーでもないこーでもないと議論しながら実装CADにデータ・パラメータを入れてはコンピュータをぶん回したことを懐かしく思い出す。
さて話を戻すと、このダイ上には1億2,500万個のトランジスタがあるとのことである。
非常に乱暴に、4トランジスタで1ゲートと考えると3,000万個のゲートがあると言うことになる。
ダイ面積の1/3がキャッシュメモリなどの整然としたものであり、それを除外しても2,000万個程度のゲートが置かれている。
これを効率的に配置すると考えるとものすごい。
人口1億超、約4,000万世帯の日本の都市計画をこの小さなダイ上に置いたと考えると信じられない気がする。
各人、各世帯とも収入(電力)が必要であり、それぞれがゴミ(廃熱)を出す。
また、結びつきが強い関係もあれば、滅多に連携しない関係もある。
山や川のない更地であるとはいえ、的確な配置をするだけでもすごい技術であると思う。
��まぁ、すべてが最適配置ではないでしょうが、
��システムとして成り立つだけの最適さにはなっていると言うことだろう。
参考:日本の世帯数の将来推計(全国推計)の概要
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